設計主旨
山々を望む小高い丘の上の幼保連携型こども園。緑に囲まれた環境と美しい眺望を生かし、
自然を感じられる空間を目指した。東西に伸びる50mのストリートは子供たちの社会生活の起点となり、
異なる年代の出会いの場として計画。ハイサイドライトにより季節や時間で変化する光を感じられる空間とした。
また、遊戯室からは、山々が眺望でき四季を視覚で感じられることで時の移り変わりを体験できる施設とした。
保育室は環境の良い南側に配置、園庭と離すことで落ち着いた保育環境とし、3~5歳児は独立した室、
0~2歳児は各保育室が連動できるようにゆるやかに仕切ることができる空間とした。
子供たちが初めて触れる建築は、大きな木の家のようなデザインとし、表しの木の構造体、
杉板等を多用することで温かみのある家庭的な雰囲気を持たせた。また、地場産材である稲田石、
笠間焼を使い地域への愛着も育て、将来親子共通の原風景となる建築を目指した。
※プロポーザルコンペディション最優秀賞
※茨城県建築文化賞 入選
撮影: アートフォトTANII 谷井修二