設計趣旨
四季折々に色々な体験ができる大きな樹木等が残る自然あふれる市民の憩いの場であるネーブルパークに公衆便所として利用しやすく、周囲と調和する施設を計画。
計画地は子供広場に近接している為親子連れの利用者が多いため、軒先を大きくとり木陰や雨よけの空間をつくり、ベンチ・水道等を設置し、レストスペースとしての機能をもたせる。
また、トイレとしては明るく清潔な空間とするため、窓を大きくし光を取り込み、気配の緩衝として木製ルーバーを設置。
洗面所上部はガラス屋根とし、壁を木のルーバーしトイレ内に風の流れをつくり便所内の換気を促すとともに、自然の木漏れ日が建物内に入り昼間は照明の必要ない明るい清潔感のある空間となっている。
外観は、軒を低くしボリュームを抑え、ルーバーにより視線を遮らず奥の風景と一体化させ、建物の存在感を抑え、杉・大谷石などの自然素材を外壁に用いることにより自然に溶け込むような建物を目指した。
撮影:中山