設計趣旨
屋内外がシームレスに繋がる家
計画地は渡良瀬川の緑豊かな土手の水平線が前方に広がる。
夫婦2人で住む平屋の住宅。
南面には深い軒にリビングからフラットの床としたデッキテラスを配し、
ほぼ全面を大開口の造作木製サッシにすることにより
屋内外の境界線をあいまいにした。
深い軒は季節により光をコントロールし、雨天でも開放可能となり
四季や気候の変化を身近に感じさせる。
リビングダイニングからウッドデッキにかけて
小屋組みを化粧垂木工法で片流れとすることにより
リズミカルで開放的な空間を演出する。
それとは逆に諸室の天井高は2.2mに抑え重心を低くすることにより
プロポーションを美しくしLDKとめりはりを持たせた。
エネルギー効率も向上する。
東西に広がる建物形状は開口部の配置の工夫や、通風可能なルーバー戸を
採用することにより、風は全室を南北に通り抜ける。
琉球石灰岩、花ブロック、しっくい、ステップストーンといった素材
は施主の趣味をくみ取り海を感じさせる。
工事開始から竣工までをブログにまとめました。
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撮影:齋藤写真事務所