設計趣旨
緩やかな境界と気配を感じる家
築46年の鉄骨2階建住宅、1階を家族構成や生活スタイルの変化に対応した改修を行う。
計画地は緑あふれる潤いのある庭を持つ。その外部環境を享受する為LDKを南東側に移動。
既存の軒の深さを生かし全開口となる木製サッシを開け放つと、庭・デッキテラス・室内が一体的な半屋内空間となり、
生活領域の拡がり四季の機微を感じられる場とした。
全ての室は引戸とし開放を前提、視線のコントロールによる領域分けを試み、気配を感じつつも各々が居場所を持てる空間を目指した。
また建具による緩やかな境界の変化は、状況に合せた空間利用の多様化を可能にした。
調湿・消臭・吸音効果のある大谷石を意匠的に配し空間を演出。石や木など自然素材を多用、素材の質感を感じられる内装とした。
室内環境は天井ルーバーの輻射冷房、床暖房と空気が対流する環境をつくり、仕切りの開放により空気が流れ、風通しのよい居住空間を目指した。
動画をYouTubeにUPしています。気になる方はコチラをCheck→大谷石のある家
※茨城県建築文化賞 リフォーム賞入選
撮影:齋藤写真事務所