展示のテーマは戦前~戦後~現在へと時代が移るにつれて
変化していく教育の形に対応し進化する
建築の形・空間の変遷についてです。
個人の主観ですが、
建物変化の流れは建物構造の変化の流れのように感じました。
日本においては、戦前の木造校舎から始まり、
戦後の火災に強い鉄筋コンクリート構造への変化、
その中でのバリエーションとしての鉄骨造校舎の提案、
さらなる技術の進歩とともに、
近年では耐火性能の向上した大規模木造建築物
なども徐々に増えてきています。
施設の木造化は、
持続可能な社会作りの観点からも今後増えていく気がするので
詳しく勉強をしたいと思いました。
もう一つの流れは、教育の変化に対応した校舎作りです。
例を挙げれば、
オープンスクールと呼ばれる教室前の廊下を広くとり、
クラスの中だけで完結しない学校作りを進めたもの。
学校開放をコンセプトに図書室や体育館などを
地域の方々にも使ってもらえるように計画されたもの
等がありました。
社会状況や教育の変化などによって
存続しているものばかりではありませんが、
意欲的な取り組みの事例として考えさせられるものでありました。
会場には、同業者のような方、学生さん、外国人のご夫婦など
様々な年代・職種の方々がたくさん訪れ、とても賑わっていました。
展示方法も、
模型などを飾って分かりやすくするなど、
設計業の方々以外もとても楽しく学ぶことができるとおもいます。
会期も3月24日までやっているそうなので
お時間がある方は是非見に行ってみてはいかがでしょうか。
私自身も
展示を通して勉強になったことが多かったのでおすすめです。